社長は愚痴を言うくらいならその社員を雇うな、と思う話。

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■テーマ:社長は愚痴を言うくらいならその社員を雇うな、と思う話。

こんにちは、ニシダユウジです。

今回は、経営者として日々感じる事について投稿したいと思います。

今回のテーマは、「社長は愚痴を言うくらいならその社員を雇うな、と思う話。」です。
すごく当たり前の事を言っていますが、これ、実際にはほとんどの会社が実行できてない課題だと思います。だからこそ、このテーマで投稿したいと思います。

この間、とあるホテルにて打合せをしていた時の事。
隣のテーブルの、おそらく30代の若手ベンチャー企業の社長と、その参謀か人事担当者らしき人物が男2人で話している声が耳に入ってきました。

社長:「最近A(社員)の事どう思う?」
参謀:「いや、Aは全然売上が上がんないっすね。やる気あんのかな。」
社長:「あいつ本当に才能ないよね?センスもないし。Bはどう?」
参謀:「Bもいまいちですね。」
社長:「Bも使えないよねー。ちゃんとしてるのCくらいかな。いや、Cも癖あるしなぁー。あいつはあいつで扱いづらいからなー。」
参謀:「いや、まさにそうなんすよねー。」

・・・

この会話をほとんどの社員分やってました。
おそらく話を聞いていると6~7人程度の会社かと思います。

いや、もう聞かされてるこっちがしんどくなりました。

とにかく言いたいのは、

ほな雇うな!!

という事。社長は雇用においても全部あなたの判断であり責任でしょ、と言いたい!

若手ベンチャー企業の社長の悩みというのはとにかく多い事は僕もわかってますし、社長も思うようにいかず大変だと思いますが、僕も実体験から来るささやかな解決手段もありますので、今回はその話を書き綴っていければと思います。

特に中小規模の経営者の方や個人事業主の方、会社員の方などの参考になれば幸いです。

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上でも言っているとおり、立ち上げたばかりのベンチャー企業の社長の悩みは、とても多くて深いです。

まずは資金繰りから始まり、商品やサービスの構築、そのマネタイズ、販売の仕組みの構築と改善、社員の生活の担保、モチベーション管理、人間関係、最低限のシステム構築、全体の方向性決定、トップ営業 etc…

とにかくその1つ1つが割と重いと思います。
中でも、立ち上げ期で1番難しいのは社員との人間関係になるのではないでしょうか。

売上はそこまで大きくない中で社員を食べさせていかないといけない、モチベーションも落としてもらっては困る、それぞれの考え方がバラバラになってはダメなので常に方向性を示し続けないといけない。良い時は良いけど、悪い時にボロボロと不満がこぼれ出す。僕も本当に苦労しました。考える事は他にもたくさんありましたが、とにかく「悩んだ」と思うのは、この「人間関係」に関する事だけでした。

初めは、誰が社長という事ではなく、全員で一丸となり協力していこうと会社は始まりますが、途中からしっかりと自分だけが「社長」と認識されている事に気づいたりします。これもあるあるでしょうか。

社員がたくさんいる段階になれば、そこまで社員1人1人の感情に目はいかないのでしょうが、立ち上げ時期の5人くらいの規模感であると全員の表情も見えますし、それぞれの性格もわかっている分だけ必要以上に気を遣ったりもします。

やはり会社発足から数ヶ月もすると、
「給料をもっと欲しい」「生活がキツイ」「成績が良い人だけ贔屓しているのではないか」「売上を上げないといけないプレッシャーを感じる」etc…
という声がチラホラ上がるようになりました。

この時期は今思えば相当悩んでました。
社員にも「ああしてほしい、こうしてほしい」があるし、こちらにも同じく「ああしてほしい、こうしてほしい」の最低限の要望がある。
おそらくお互いに不安や不満、ストレスを胸の内に抱えていた時期だと思います。

・・・

そんな事を考えている時に、ふと自分の中にこんな感情が生まれました。

「社員のみんなは悪くない。そして自分も会社も、誰も悪くない。ただ、この感情は良くない。」

社長である自分が、心の中でストレスを持ったり不満を溜めたりするのは根本的に良くないと思いました。負の感情に引っ張られて、会社を良い方向に進める活動がおざなりになると感じました。僕がストレスを持つと、感情は伝わるものなので、相手も仕事をしづらくなる。でもストレスを消したくても、気がついたら毎日その事を考えてる自分がいる。

その時思いました。

「自分が社員の事を心から信頼してあげられないなら、一緒に仕事をしてはいけない。」

良い時でも悪い時でも、社長自身が心から社員を信頼してあげられないなら、それは職場環境として、決して好ましいものではない。エネルギーの不調和を起こしているので、離れてあげた方が相手のためにもなる。という結論に至りました。

今では本当にこの事に気づけて良かったと思っています。

そこからは、決して喧嘩別れでもなく、僕自身が少し懸念していた創業メンバーの社員3人は自然と退社していき、その穴を埋めるように僕が厳選した非常に信頼できるメンバーが4人入社しました。

それから、僕の心にも一切の不安やストレスがなくなり、会社全体が非常に清々しい前向きな空気で満たされるようになりました。
そしてなんと、職場のエネルギーを変革した瞬間から、1期目売上5,000万円だった会社が、2期目の開始6ヶ月で2億円を達成という結果に繋がりました。これは前年の8倍ほどのペースで推移した事になります。

これは決して偶然ではなく、引寄せの法則など成功則をさまざま学習した今では、本当になるべくしてなったんだな、と実感しています。

■参考URL(以前の記事):

結局社長は、「自分が信頼でき、常に心が曇らない社員」をしっかり選んで採用するべきだと考えます。そうすると会社全体の空気も澄み、とても気持ちの良いワクワクした環境で仕事ができます。そして何よりムダな愚痴や不満などを口にしたり考える時間がなくなり、すべてが成長に向けた時間になります。つまりマイナスの感情に支配されていた時間を、すべてプラスの時間として使う事ができるという事です。

この考えを実践してからは、本当に自分も幸せに経営ができています。
素晴らしい仲間に囲まれ業績も順調に成長し、常に何か素敵な事が起こるような雰囲気を持った組織だと感じます。課題があっても、全員で笑いながら解決し、堅苦しさの欠片もないような組織になっています。

今回のテーマは、「社長は愚痴を言うくらいならその社員を雇うな、と思う話。」でした。最後に、今回のまとめを載せておきます。
今愚痴を言っている社長も、言われている社員さんも、少し勇気がいる決断もあるかもしれませんが、必ず目の前の難局は好転する事をお約束しますので、是非ご参考ください。

【今回のまとめ】

・社長は、基本的にはやはり、社員の愚痴を言わないように心がける事が大事。もし愚痴を言うなら、それは雇っているあなたが悪い。(もちろん相手の成長のために必要な叱責などは問題ないです。不満やストレスを感情的に爆発させるような振る舞いは良くない。)

・でも社長も人間なので、不安やストレスや怒りが溜まる事もあると思う。でもあまりにそれが続くなら、その人とは一緒に仕事をしないようにするべき。つまり雇わない方が良い。辞めてもらう勇気を持つ。

・結局、エネルギーの不調和を起こしているので、離れてあげた方が相手のためにもなる。長期的に見たお互いのための賢い施策であると心得る。

・もし辞めてもらう勇気も持てないなら、会社にいてくれている事に感謝して愚痴はこぼさないようにしないといけない。

・いずれにしても、社長が社員への愚痴やストレスを周りに吐きまくっているのは、全て自分の力不足と言っているのと同じ。それを悪びれる事もなくやっている社長は、「社長失格」としか言いようがない。

以上です。

とは言え、本当に苦しい局面の中頑張っている社長達もたくさん見ていますし、苦しい環境で耐えている社員の方も大勢見ています。

局面を乗り越える時には必ず勇気がいる決断が要りますし、それ自体は煩わしいと思います。でもやはり、長期的に不安やストレスを持つのは圧倒的に身体にとって毒になりますし、エネルギー状態としてもおススメしません。

例え一時的に不仲になっても、一時的に無職になっても、それ以上に気持ちは晴れる事と思います。みんな一度は同じような経験をしている同士なので、ぜひ勇気を持って自分の人生を幸せにしてもらえればと思います。改善する事を心から願ってます。

それでは、今回も長々お付き合い頂きありがとうございました。
次回もまたよろしくお願い致します。

ニシダ

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