こんにちは。
今回は「稼ぐ力」の本質について考察してみようと思います。
ただなんとなく日常をこなしながらお給料を稼いでいる方は、
いざ「もっとお金を稼ぎたい!」となった時に、
「稼ぐ」事に対してよくわからなかったり、感度が鈍くなっている人も多いのではないでしょうか?
あるいは雇われてお金を稼ぐ事に慣れている方は、「稼ぐ」という事自体を深く考えていない方も多く見受けられます。
今回は少しでもそういった方に「稼ぐ」という事の考え方を整理してもらえればと思いこの記事を書く事にしました。
この記事を読み終わった頃に、選択肢が拡がったりヒントが見つかったり、何か参考になるポイントがあれば幸いです。
目次
1.「稼ぐ力」=「生命力」
「稼ぐ力」とは端的に言えば、「生命力」です。
お金に関しての「生命力」とは、僕の中では
「どのような環境でもどのような役割でも、自分の力さえあれば自分が充分に満足できるほどのお金を手にする事ができる力」
と定義づけています。
そしてこれまでさまざまな環境にチャレンジしながら、その生命力を養うよう意識してきました。
僕がこれまで一部上場大手企業で会社員をしてきた経験、複数のベンチャー企業で管理職や役員をしてきた経験、そして今経営者として沢山の方々を見ている中で、多くの日本人には今この「生命力」が少し不足しているように感じます。
「生命力」とは、
「誰にも依存せず、自分1人の力で生きていける力」
と解釈するとわかりやすいかと思います。
おそらく日本人の生命力不足の原因の1つに、「固定給への慣れ」があるかと思います。
多くの会社員の方は、最低限生きていけるだけの給料は支給されており、その給料のサイズに合わせるように生活を送ります。
ただし日々大量のタスクに忙殺され、自宅に帰っては寝るだけの生活。
自分自身も過去そうだったように、その環境下で給料以外でも「稼ぐ」と考える事は大変困難です。
「それでもやるしかない!」とスパルタ的な意見もあるかと思いますが、僕は健康面なども考慮するとあまり肯定的ではありません。
現実問題、多くの方にはそのやる気は充分にあるのに、それとは裏腹に行動できていないのがほとんどではないでしょうか。
多くの会社員の方にとって「稼ぐ事」を意識できないのは、ほぼ不可抗力だと考えています。
どちらかというと仕組みの問題にあるのではないかと感じています。
今後の独立や転職などを視野に入れている人も多いと思います。
その中でその「稼ぐ力」を身につけるにはどのようにすれば良いのでしょうか。
2.どうすれば「稼ぐ力」を身につけられるようになるか?
まず最も大事な事は、「お金を生み出すポイント」にいかにアプローチし、どのような関わり方をするかという点です。
それがそのままあなたの「稼ぎ方」となり、「稼ぐ金額」となります。
今会社員の方も、実は無意識のうちに、この会社員という「稼ぎ方」を選択している事になります。
会社員を例にとれば、「お金を生み出すポイント」とは、まさにあなたが所属する会社の事。
売上は1兆円以上の会社もあれば、数百万、数千万円規模の会社もあるでしょう。
その会社こそがまさに「お金を生み出すポイント」です。
大きな「ビジネス」をもって大きくお金を生み出し、そこからあなたの給料を捻出してくれています。
その「お金を生み出すポイント」である会社に対して、あなたは「雇われる」という関わり方をしてお金を稼いでいます。
これが「会社員」という「稼ぎ方」の構造です。
要するに、どこかで生み出されているお金の流れをキャッチして、なんらかの形で関わる事によって、言い方は悪いですが「そのおこぼれをもらってお金を稼いでいる」という認識が割と現実の「稼ぎ方」に近いのかもしれません。
もちろんこれは考え方の話であり、そのお金はしっかり働いた対価ですので、おこぼれではありません。
このように「稼ぐ力」を身につけるには、いかに「お金を生み出すポイント」をキャッチし、どのような関わり方を選択するのか、という点が非常に重要になってきます。
これを戦略的に、自分の性質や性格を加味して選択できている人は、「稼ぐ力」が非常に高い人なのではないでしょうか。
3.「お金を生み出すポイント」とは?
実は「お金が生み出すポイント」というのは、そんなに多くの選択肢はありません。
大きく分けると2つ。1つは「ビジネス」、1つは「トレード」です。
世の中のお金が回っている大元には全てどちらかが介在していると思って間違いないです。
例えば、会社員の方であれば稼いでいるお金の大元には会社の「ビジネス」がありますし、社長や個人事業主、ブローカーの方の稼ぐお金の大元もほとんどが何かしらの「ビジネス」が大元にあるかと思います。
もちろん「ビジネス」の種類自体は幅広いですし、業種や業態によってそこで生まれる金額も相当違いがあるかと思います。
一方、「ビジネス」の市場以外でお金を生んでいる数少ない分野が「トレード」の市場です。世界中のお金が流れ込む金融という超大型市場を舞台にお金のやり取りが繰り広げられます。
保険や年金などの原資の大元などがこの「トレード」という市場から生み出されています。「資産運用」と名のつくものは「トレード」に関連しているものが多いように思います。
もちろん「トレード」も、金融という「ビジネス」に内包されている側面もありますが、これだけ市場も大きく、また性質も少し違った部分がありますので、「トレード」に関しては独立させて考えると良いように思います。
まとめると「お金を生み出すポイント」には、「ビジネス」と「トレード」の2つがある、という事を知っておくと良いかと思います。あとはそれとどう関わるかによって世の中の「稼ぎ方」が見えてきます。
4.「お金を生み出すポイント」との関わり方によって稼ぎ方が変わる
さて、ではそのお金を生み出す「ビジネス」あるいは「トレード」とどのように関わるかによって稼ぎ方は変わってきます。
これら「お金を生み出すポイント」との関わり方は大きく2種類あります。
お金を生み出す「ビジネス」や「トレード」に対して、
(1)自分でつくる
(2)関わる
の2つのアプローチがあります。
なのでこれらの組み合わせを考えると、稼ぎ方の大分類は以下の4つとなります。
①お金を生み出すビジネスを自分でつくる。 →会社経営、自営など
②お金を生み出すビジネスと関わる。 →雇用、投資家など
③お金を生み出すトレードを自分でつくる。 →トレーダー
④お金を生み出すトレードと関わる。 →投資家など
これら1つずつについて解説します。
①お金を生み出すビジネスを自分でつくる。
→これはそのまま経営者や自営業の稼ぎ方となります。
リスクや責任が大きい分、成功すれば非常にリターンが大きい稼ぎ方となります。
毎月の役員報酬に加え、最終的に会社の配当やバイアウトなどで大きい収入を得る方が多いです。
②お金を生み出すビジネスと関わる。
→この関わり方にはいくつか種類があります。
(1)社員として関わる →雇用
(2)経営陣として関わる →役員、外部顧問など
(3)支援者として関わる →株主、投資家、協力者など
(4)仲介者、販売者として関わる →代理店、アフィリエイター、インフルエンサーなど
(5)外部提携先として関わる →コンサル、士業、専門業者など
実はこのように雇用以外にもたくさんの関わり方があります。
③お金を生み出すトレードを自分でつくる。
→これはそのままトレーダーとしての稼ぎ方となります。
自宅で一攫千金を夢見るトレーダーの世界ですが、大成している人は経験の中で酸いも甘いも知り尽くしている人がほとんどです。
相当数の失敗を重ねた経験値が物を言うでしょう。個人的な意見を言うと、相当研究と実績を積まない限りはこの選択肢はオススメはしません。
④お金を生み出すトレードと関わる。
→これは優秀なトレーダーやトレードチーム、ファンドなどへの出資が主となる稼ぎ方となります。
このあたりは投資、資産運用の分野の話になりますので、余裕資産のある方が、失っても問題ない資金の中で運用する、稼ぐという考え方が必要となります。
間違っても「資産運用」と名のつくもので全資産を失うような事があってはいけません。
以上が「お金を生み出すポイント」との関わり方となります。
おそらくあなた自身の現在の稼ぎ方もこの中に含まれていたのではないでしょうか。
5.稼ぎ方の種類
稼ぎ方を大別する概念は理解して頂けたかと思いますので、続いては具体的な稼ぎ方の種類の話に踏み込んでいきたいと思います。
稼ぎ方には、資産のある人とない人で多少選択肢は変わってきます。
というのも、資産がある人には、資産を使って稼ぐ「資産運用」という方法も選択肢に含まれてくるためです。
そのような理由から、まずは
①資産をつくるステージにいる方向け
②資産があり、ふやすステージにいる方向け
2種類の稼ぎ方を紹介していきます。
①資産をつくるステージ
(1)雇用
(2)起業、経営
(3)仲介、販売
(4)自己運用(ハイリターン型)
(5)相続、売却
(6)融資
②資産をふやすステージ
(1)自己運用
(2)運用委託
(3)不動産投資
(4)実業投資
(5)その他投資
ー1.キャピタルゲイン型
ー2.インカムゲイン型
6.大きく稼ぐために重要な伸ばすべき能力
ここまでは「稼ぎ方」の考え方の整理と紹介をしてきました。
ここからは「大きく稼ぐ力」について考えていきます。
大きく稼ぐためにはどのような能力を伸ばしていけば良いのでしょうか。
この答えは、「どのような人なら自分自身お金を払っても良いか?」という質問に答えがあると思います。
僕自身会社経営をしておりますが、いつも関係会社や代理店の方、外部委託している個人の方にお金を支払う事もあります。
その中でも大きな報酬をお支払いしている人の共通点はこれです。
「支払う報酬以上に多大な利益を会社にもたらしてくれる人」
です。
会社経営者の立場に立って考えてみましょう。
もし月間1億円の利益をもたらしてくれる個人の方がいた場合に、あなたならいくら支払う事ができますか?
ここでは売上でなく利益ベースだと仮定します。
その方がいなければ、あなたの会社にはその利益は入ってきません。
会社の状況にもよりますが、月間1,000万円の報酬を支払う事は全く問題ではなく、場合によっては月間8,000万円〜9,000万円支払っても構わないという方もいるのではないでしょうか。
個人の方ならかなりの収入になりますよね?
でもこれも全然ありえない話ではありません。
このような金額の報酬を受け取る事が可能な人というのは、
「支払う報酬以上に多大な利益を会社にもたらしてくれる人」
です。
就職活動を間近に控えた大学生のよくある質問の1つに
「この時期に何を勉強しておけばいいですか?」
というものがあります。
よくある回答としては、「Excel,Word,Powerpoint」「英語」「PC」などを頑張れという人が多いように思います。
もちろんそれも大正解です。
僕はこの質問にはよく、
「就職前、入社後、会社や部署関係なく「売る力」は絶対に高めておいた方が良い」
と回答しています。
ビジネスは、大きく過程を分けると、
①商品・サービスを練る段階
②商品・サービスを作る段階
③商品・サービスを売る段階
に分かれると考えています。
どの過程も全てが大事ですが、
どれだけ①②の過程で素晴らしいサービスができても、
③の売る過程が難航するとなかなか売上が立たず会社は傾きます。
事実、ほとんどの会社において
売れなくて困っている、という現象は往々にして起こっています。
「売る」「利益をもたらす」という事は事業活動をおこなう上で本当に重要な事であり、お金を出す側の立場の人はその対価を惜しまない傾向にあります。
これは個人事業主の方でも同じです。
弁護士さんでもお医者さんでも、プログラマーや整体師の方も、
大体の方は素晴らしいコア技術をお持ちです。
でもお金の稼ぎ方が上手い人と下手な人で稼ぎの金額はハッキリと分かれます。
これは「売る力」があるかないかの違いです。
一定以上の「技術」は皆さん充分にお持ちなのです。
今「売る力」というのは、
①リアルで売る力(対面営業、訪問営業、電話営業、セミナー営業など)
②ネットで売る力
の2種類に分かれます。
1番稼いでいく人は両方に特化している人かと思いますが、
ネットが苦手という人は①に特化する形でも、
対人が苦手という人は②に特化する形でも良いと思います。
とにかく少しでも「売る力」に目を向け、その力を向上していけるように努めましょう。
これが沢山の人を見てきた中で、
「どうすればいっぱい稼げるようになりますか?」
という質問への1番の答えのような気がしています。
7.「稼ぐ力」をつける上で重要な3つの選択
皆さん何かしらの形でお金を稼いでいますが、その稼ぎ方を選ぶ過程で実は3つの選択をしています。
①どのような「お金を生み出すポイント」を選択するか。
→大元を選択する(例:会社員であれば、所属する会社を選択する事)
②その「お金を生み出すポイント」と、どのような関わり方を選択するか。
→稼ぎ方を選択する(例:会社員であれば、社員を選択するのか外部提携先を選択するのか)
③その稼ぎ方の中でどのような「役割」「過程」を担う事を選択するか。
→役割を選択する(例:会社員であれば、営業部門を選択するのか製造部門を選択するのか)
これらの戦略や判断によって、「稼ぎ方」や「稼ぐ金額」はほぼ決まってしまいます。
本当は大きく稼ぎたい願望があるのに、年功序列で給料も上がりづらく、かつボーナスも残業も全くつかない会社に入ってしまう方も非常に多いです。
会社や稼ぎ方によっては、やればやった分だけ青天井に給料が上がるケースも充分にあります。
「稼ぐ」事を真剣に考えている方は、まずはここの判断を間違えない事。
そして「稼ぐ力」、特に「売る力」をしっかり学び身につけていく事で、未来永劫収入には困らない自分を作り出す事ができるでしょう。
8.まとめ
・稼ぐ力=生命力!
・「お金を生み出すポイント」とは①ビジネス②トレードの2つ。
・「お金を生み出すポイント」との関わり方は①自分でつくるか②関わるか。
・関わり方には主に以下のようなものがある。
(1)社員として関わる →雇用
(2)経営陣として関わる →役員、外部顧問など
(3)支援者として関わる →株主、投資家、協力者など
(4)仲介者、販売者として関わる →代理店、アフィリエイター、インフルエンサーなど
(5)外部提携先として関わる →コンサル、士業、専門業者など
・それらをまとめると稼ぎ方には大きく以下のものがある。
①資産をつくるステージ
(1)雇用
(2)起業、経営
(3)仲介、販売
(4)自己運用(ハイリターン型)
(5)相続、売却
(6)融資
②資産をふやすステージ
(1)自己運用
(2)運用委託
(3)不動産投資
(4)実業投資
(5)その他投資
-1.キャピタルゲイン型
-2.インカムゲイン型
・大きく稼ぐためには業種や職種関係なく「売る力」をつけていく事が非常に重要!
・「売る力」には①リアルで売る力②ネットで売る力がある!
・「稼ぐ力」を身につけて、未来永劫収入には困らない生命力を手に入れよう!
ニシダユウジ